SMART BRAIN
-MASKED RIDER-

仮面ライダー555
-STORY-
第9話
社長登場 -3/23放送-


スマートブレイン社。颯爽と出社する一人の男に、社員の注目が一気に集まる。「しゃ、社長・・・!」。
その日、啓太郎の家では、今や日常となった言い争いを巧と真理がしているところに、突然、スマートブレイン社から連絡が入る。至急の来社を促される真理。とうとう父に会える・・・。緊張の色を隠せない真理を巧がリードし、2人はスマートブレインへと乗り込んでいく。
「お待ちしておりました」。依然とは打って変わって丁重に出迎えられた2人は、社内とは思えないほど豪華な一室に通される。しかもフォーマルドレスに着替えさせられている2人。「どうなってんだ?」。戸惑う真理と巧の前に社長が現れる。待ちに待った義父との再開のはずが・・・「初めまして」と現れた男は、新しく社長に就任したという村上峡児であった。
村上によれば前社長、つまり真理の義父は、しばらく前から行方が分からないのだと言う。「我々が必ず捜し出します」とは言うが、事情説明もそこそこに、村上はさっそく話を本題に移していく。「持って来てもらえましたか?」。今日、真理たちが呼ばれたのは、ファイズギアをスマートブレインに返却するためであった。村上の話では、ファイズギアはオルフェノクに対抗するためにスマートブレインが開発したもので、前社長は真理をオルフェノクから守るためにこのギアを送ったのだろう、だが、ベルトは社の所有物であり、我々はもっと有効に使うことができるということだった。そう言われても、どこか納得のいかない真理と巧。だが、拒む正当性も自分たちには無い。仕方なく変身ケースを渡した真理は、巧とともにスマートブレイン社を後にするのだった。
一方、夢を失った後遺症を引きずる直也は、勇治や結花に辛く当たってばかりいた。「人間として人間を守りたい」という勇治の言葉に、真っ向から反発し飛び出していく直也。今、直也を一人にしてはいけないと結花は後を追うのだが、直也にしてみれば結花の干渉は迷惑この上ない。「うっとうしいんだよ、お前!」。心無い直也の言葉に結花は傷付いていく。だが直也は一切お構い無し。そのまま姿を消すのだった。
その頃、スマートブレイン社を出た巧と真理は、近くの喫茶店で勇治と再会する。財布を忘れた巧とわずかな所持金しか持たない真理、飲食代は200円オーバー・・・。レジ前で喧嘩寸前の2人に変わり、偶然に居合わせた勇治が支払ってくれたのだ。真面目に生きろという勇治の言葉に、カッとなる巧。だが真理は、チャンスとばかりに勇治の電話番号を聞き出し、巧の更正と返金を約束するのだった。
同じ頃、啓太郎も、客としてクリーニング店にやって来た結花と再会を果たしていた。結花の笑顔に、思わずポ~ッとなる啓太郎。
その晩、啓太郎、真理、巧の3人は、近所で頻発している空き巣退治のため、夜回りをすることに。そこに聞こえてくる女性の悲鳴。声の方向へ走り出した3人は、覆面姿の男を視界に捕らえる。逃げる男、追う巧たち。そして巧と啓太郎が犯人に飛びかかった瞬間、なんと男はスネイルオルフェノクへと変化を遂げる。ベルトが無い今、巧たちにオルフェノクに対抗する術は無い。その時、一台のバイクが勢い良く到着。乗っているのは、なんとファイズだ。ファイズはたちまちオルフェノクとの戦闘を開始。オートバジンもバトルモードへと変形し、激しさを増していく。
同じ夜、村上が数人の男たちに襲撃される。村上の社長就任を心良く思っていない抵抗勢力の仕業だった。男たちに取り囲まれた村上に、逃げ場は無い。が、次の瞬間、村上の体はふっと宙に浮き、掲げられた両手からは巨大なエネルギーが放出される。瞬時に倒される男たち。村上とは、一体・・・
一方ファイズは、オルフェノクを取り逃がし変身を解いていた。巧たちの存在に気付かず、バイクで走り去る男。ニヤリと笑みを浮かべるその人物は、あの直也であった・・・。


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