SMART BRAIN
-MASKED RIDER-

仮面ライダー555
-STORY-
第7話
夢の守り人・前編 -3/9放送-


2体のオルフェノク相手に戦いを続けるファイズは、仲間をかばうよう前に出てきたホースオルフェノクと空中で激突。互いに相当なダメージを受け、両者変身を解かれる。啓太郎の車に収容される巧。直也の肩を借り現場を去る勇治。ところが直也は、突然、気が変わったとばかりに勇治を置き去りにし姿を消してしまう。
なんとか自力でマンションにたどり着いた勇治は、結花に直也のことを託し意識を失う。一方の巧と啓太郎は、真理には何も告げずにいた。美容師になるという夢に向かって動き始めた真理に、2人は心配を掛けまいとしたのだ。一人前の技術を身に付けようと努力を重ねる真理。その姿に刺激を受けた啓太郎もまた、彼の夢である人助けにますます夢中になっていく。
ある日、馴染みの客から、自宅に戻らない息子・和彦の説得を引き受けた啓太郎は、和彦が通っているという音楽院までやって来る。その日、音楽院ではあるアクシデントが起こる。ギタークラスに突如、騒音を響かせ部外者が乗り込んできたのだ。学生たちに激しい憎悪をぶつける男は、姿を消した直也であった。彼にとってこれは復讐。その理由は、直也の失われた夢に関係していた。「クラシックギター界の若き天才」、それが直也のかつての姿だった。学生たちの羨望を集めた直也。だが、“不慮の事故”により直也の演奏家生命が絶たれると、彼らは掌を返したように直也を見下し始めたのだった。「俺を馬鹿にしたお前ら全員、あの世にご招待だ!」。今こそ恨みを晴らそうと、オルフェノクの力を利用しようとする直也。ところが、変身するその前に、学生の一人が灰化し倒れる。校内に他にもオルフェノクが・・・!?
そのころ啓太郎は、キャンパス内で和彦を見つけ出していた。なぜか駆り出された巧の横やりにもめげず、自宅に戻るよう懸命に説得する啓太郎。だが、和彦が戻らない理由を聞き、啓太郎は気持ちを変える。和彦はギターに“夢”を賭けていた。だが両親は学校を辞めて家の仕事を手伝えと言う。無理解な家族に悩みながらも、夢を追いかける和彦の一途さに啓太郎は共感してしまうのだった。
翌日、キャンパスに再び直也が姿を現わす。「今日こそめちゃくちゃに暴れてやる!」と、いきなり変身する直也。と、その時、一室から直也を惹き付けるギターの音色が聞こえてくる。弾いていたのは、あの和彦だった。直也に憧れこの学校に入ったと言う和彦に、直也は忌わしい事故を思い出しながらも、レッスンをつけていく。「違う!」「もっと優しく!」。次第に熱を帯びていく2人に、その時、キャンパス内で起きていた騒動は届くはずもなかった。オルフェノクの攻撃を受け、学生がまた倒れたのだ。偶然、目撃した巧と啓太郎は、オルフェノクの後を追跡。巧はファイズとなり戦いを挑むが、オルフェノクはたくみにキャンパスの人込みに紛れ姿を消してしまう。立ち尽くす巧と啓太郎。
同じころ、街を歩く真理の背後には、怪しい影が揺れ動いていた・・・。


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