SMART BRAIN
-MASKED RIDER-

仮面ライダー555
-STORY-
第6話
3人と3人・後編 -3/2放送-


勇治のマンション。ベッドに横たわる男・海堂直也を勇治と結花が見つめている。勇治は、戸田に襲われた直也が、意識を失う前にオルフェノクへと変化した瞬間を目撃していた。オルフェノクに関し受け入れ難いものを感じている勇治ではあったが、“仲間”の存在には淡い期待を抱くのだった。
一方、クリーニング屋で手伝いを始めた巧は、啓太郎とも真理とも相変わらずの衝突を繰り返していた。売り言葉に買い言葉、そんな応酬の中、真理は社長室への乗り込みを断言。とは言っても、取り次ぎを拒まれIDカードも持たない現状では、受付より先に進むことはできない。そこで、いがみ合いながらも、社長に聞きたいことがあると言う巧とともにスマートブレイン社への侵入を画策。2人はある秘策を練り、出口付近に身を潜ませる。
その時、社内には、偶然にも勇治が社長への面会を求めやって来ていた。「どんな理由であれ、人を襲うことなどできない」と、訴えたい勇治。しかし、彼を出迎えたのは、戸田への弔辞を表し喪服姿で現れたスマートレディのみ。社長の所在については、はぐらかすばかりだ。苛立った勇治は、レディの隙をつき強引に社長室のドアを開けるのだが・・・、そこに部屋はなかった。
気落ちしたままマンションに戻った勇治には、さらなるトラブルが舞い込む。勇治の車が男女の2人組に狙われてしまうのだ。管理人に発見され事なきを得たが、勇治はなぜ自分の車を狙ったのかを2人に問いかけてみる。答えは「誰の車でも良かった」。続けて、借金があるくせに働かない兄のせいで何も食べていないのだと、情状酌量を訴える妹?口を結んだままの兄?実は、捕らえられた男女は巧と真理で、2人は勇治の車からIDカードを抜き取ろうとしていたのだ。そんなこととは知らない勇治は、きちんと自立するようにと巧に言い伝え2人を解放する。その優しさに、真理の乙女心は微妙に揺れ動くのだった。
その頃、啓太郎、結花、直也の3人も偶然の出会いを果たしていた。街頭でクリーニング屋のチラシ配りをしていた啓太郎の側を、目を覚ましマンションを走り出て来た直也が通りかかる。後を追ってきた結花は、そこで啓太郎と衝突。はずみで落ちた結花の携帯を啓太郎が拾う。啓太郎は、結花の美しさに一瞬、心を奪われる。「結花さんもあんな子だったら・・・」。この時2人は、お互いがメル友同士であることなど、知る由もないのだった。
結花の追跡を振り切り、直也はとある町工場へとやって来る。直也には入社試験の約束があったのだ。その面接中、直也に覚醒の時が訪れる。五感のすべてに超常の力を得、血の匂いを嗅ぎ付ける直也。オルフェノクとしての自覚を全く持たない直也は、それを面接官である工場主に伝えてしまう。
その夜、直也は勇治のマンションに戻り、自分の体に起こった異変の訳を知る。「おれが化けモンに・・・」。最初こそ戸惑いを見せる直也だが、彼は勇治たちとは違う反応を見せる。突然ガッツポーズをとると、今まで自分をバカにしてきた連中をこの力で懲らしめてやると、再び飛び出して行ってしまうのだ。
その夜道、直也は突然、暴漢に襲われる。相手は昼間、面接をした工場主。保険金目当てに罪を犯していた工場主は、事件の発覚を恐れ、血の匂いに気付いた直也を始末しようとしたのだ。だが、直也は襲われると同時にスネークオルフェノクへと変化、いとも簡単に工場主から命を奪ってしまう。
その現場を、たまたま夜間配達中の巧と啓太郎が目撃。巧はすぐさまファイズに変身すると、オルフェノクとの戦闘を開始する。ファイズの力はスネークオルフェノクを圧倒。間もなく決着がつこうかというその時、直也の後を追ってきた勇治が現場に到着する。「よせ!俺の仲間を傷付けるな!」。事態を把握した勇治は、自分もホースオルフェノクへと変化すると、“仲間”を助けるべくファイズへと襲いかかっていくのだった。


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