SMART BRAIN
-MASKED RIDER-
仮面ライダー555
-STORY-
第5話
3人と3人・前編 -2/23放送-
スマートブレイン社前。東京に到着した巧たちは、社長である真理の父に会うために受付までやって来ていた。しかし、日本有数の巨大企業の社長にアポなしで会うことなど叶うはずが無い。娘だと告げても事態はなんら変わらず、さすがの巧も思わず声を荒げる。だが、当の真理は“らしくなく”おずおずと引き下がってしまう。実は、真理には巧たちに打ち明けていない秘密があったのだ。啓太郎に八つ当たりしながら、受付を後にする巧たち。そこに、結花を連れた勇治が現れる。ゆっくりとすれ違っていく2つのグループ・・・。
実の父娘ではない――それが真理の秘密だった。だから義父は、自分に会いたくないのかもしれないと俯く真理。そんな真理の態度に巧はますます苛立ちを募らせる。いじいじとメールばかり気にしている啓太郎も気に入らないし、わざわざ付き合っている自分にも腹が立つ。そんな気持ちがないまぜになって堪らなくなった巧は、「勝手に悲劇のヒロインしてろ!」と言い捨て、ひとり走り去ってしまう。
一方、スマートレディに出迎えられ一室に通された勇治と結花は、2人の教育係となる戸田という男を紹介される。少々手荒な戸田の“授業”に強い衝撃を受けていく勇治と結花。自分たちは、もう人間じゃない。待ち受けているのは人間対オルフェノクの戦い。勝利を得るには、仲間を増やさねばならない。その方法は・・・。戸田は、2人の目の前でオルフェノクに変化すると、事も無げに“人間”を襲ってみせる。凍り付く勇治。悲鳴を上げる結花。「お前たちも同じことをしただろうが」。変身を解いた戸田が言う。その傍らで覚醒する襲われた男。が、瞬時に灰と化し再びドッと倒れる。「こいつはハズレだ」。
その夜、勇治のマンションに戻った2人に会話はなかった。ベッドに入っても寝付けない結花は、啓太郎のメールを読み始める。『結花さん、お元気ですか・・・』。だが、結花はすぐに携帯を放り投げてしまう。溢れる涙をどうすることもできない結花・・・。
啓太郎は両親が長期不在のため閉じていた実家のクリーニング店を再開、行く当てのない真理は啓太郎の勧めもあり居候を決める。そこへ、姿を消した巧から連絡が。スピード違反で免停、罰金を払う金を貸して欲しいと言うのだ。拒む啓太郎。キレる巧。真理がなんとか間を取り持ち、その場は収まるが、そこで真理は巧に一つの条件を提示する。啓太郎のクリーニング店を手伝うこと。借りができた巧はしぶしぶ承諾、こうして3人の生活がスタートする。
翌日、巧は真理を運転手に、とある喫茶店までやってくる。そこは、巧がかつてアルバイトをしていた店だった。時勢に逆らえず閉店するという店に、最後のコーヒーを飲みに訪れる巧。ところが、扉を開けると店内にはオルフェノクが!入れ違いに飛び出していく勇治と結花。中では戸田の授業が行われていたのだ。「やれ!お前たちもやるんだ!」。しかし、勇治たちにはできなかった。ひとり残った戸田は、オルフェノクのまま店長や客を次々と襲っていく。さらに、やって来た人物が巧だと気付くと攻撃の対象を変更、店から飛び出し襲いかかってくる。巧はベルトを啓太郎の店に置いてきていた。仕方なく物陰に潜み、啓太郎の到着を待つ2人。そんな緊張の中、巧が珍しく真理に語りかける。「もう最後かもしれないから」と前置きし、父親の話を聞いてやらなかったことを謝る巧。「俺、人と親しくなるのが怖いんだよ」。続けて語る巧の言葉に、真理は耳を傾ける。巧は自分が人を裏切るのが怖いのだと言う。自分に自信がない、だから人と親しく付き合わないのだと。巧の複雑さを垣間見る真理。そこに、追跡して来たオルフェノクの攻撃が炸裂。絶体絶命の巧と真理。その時、啓太郎の声が響き渡る。「巧!」。啓太郎の手から投げられたベルトを受け取った巧は、素早くファイズに変身、マスターの仇とばかりに激しい反撃を繰り出していく。そしてキックを決めたファイズは、見事にオルフェノクを粉砕する。
その後、2人で逃げていた勇治と結花の前に、再び戸田が現れる。身を固くする2人の前で、“最後の授業”を始める戸田。「完全な消滅、それが俺たちの死だ・・・」。その言葉と共に灰と化す戸田。その時、一方から、喫茶店で襲われた男がよろよろと現れる。一瞬、オルフェノクに変身する男の姿。まさか・・・。
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