SMART BRAIN
-MASKED RIDER-

仮面ライダーカブト
-STORY-
第10話
-4/2放送-


「俺は……俺は……」。
ザビーに変身した加賀美(佐藤祐基)は歓喜の雄叫びとともに襲い掛かるワームを弾き飛ばす。
「変身したんだ!」。
一方、カブトもエクスモードから鮮やかなライダーキックで1体のコレオプテラワームを撃破。変身を解除した天道(水嶋ヒロ)は、やはり鮮やかにワームを蹴散らしたザビーを目撃。変身を解除、加賀美に戻ったところを見届けると、「天は気まぐれだ」とつぶやきながら去っていく。

翌日、ザビーになる資格を失った矢車(徳山秀典)が天道を訪ねてきた。
麻婆豆腐を作りながら「俺はお前に負けたわけじゃない。俺自身に負けたんだ」という矢車。悔しさをにじませながらも、どこか納得しつつ麻婆豆腐を完成させると、天道に差し出す。
天道が言う素材の個性を大切して作ったという矢車。
天道はそんな矢車に「お前だけの麻婆豆腐を作れ」と餞別と言いながら豆腐を差し出す。

ザビーに変身したことでZECTの正式なメンバーどころか、シャドウの隊長として認められた加賀美。
ケガも癒えたか影山(内山眞人)から「加賀美隊長」と呼ばれ気をよくするが、そのとき突然胸に激痛が。見ればザビーの紋章が浮かびあがり…。

サルへとやってきた天道は、加賀美の父・陸(本田博太郎)と偶然出会う。
「息子をよろしく頼みます」と頭を下げる陸に対しても不遜な態度をとり続ける天道。接触はそれだけだったが、2人は説明しがたい因縁を感じる。

加賀美が天道にサバ味噌パーティーをやると連絡してきた。
ひより(里中唯)を誘う天道だが、いつも以上にひよりは自分は出たくないと頑なな態度をとる。
いつもと違う陰鬱な妖精の絵と関係があるのか?
天道はさっき拾ったひよりのスケッチブックを突きつける。
そんな天道に対してひよりは、以前目にしたライダーのベルトが加賀美のものだとしたら、自分は加賀美を許さない、とこれまでにない厳しい口調で言い切る。

これからは天道と力を合わせてワームを倒す。
意気揚々と道を歩く加賀美だったが、そこへ三島(弓削智久)から指令が入る。
「カブトを倒せ。以上だ」。
一方的な命令に田所(山口祥行)に抗議する加賀美だが、「本部の命令は絶対だ」と軽く突き放される。

自らの殻の中に閉じこもろうとするひよりの心を、天道は手料理をふるまいつつほぐしていく。
隕石が落ちた闇の中で、希望という名の花を見たはずだ。
ひよりの絵には凍りついた心を少しだけ温かくする力がある、と料理を差し出す天道。
天道の言葉に動かされたのか、ひよりは出された料理をゆっくりと口に運ぶ。

苦悩する加賀美の前に天道が現れた。
すべてお見通しの天道に、加賀美は友達と思っている天道と戦うことはできない、という。
しかし、天道はあっさりと戦え、と切り返す。
驚く加賀美に天道は「それだけのことだろう?」。
黙って去っていく加賀美を見送った天道は、一人つぶやく。
「友達か……、俺のもっとも嫌いな言葉を使いやがって」。

再び現れたコレオプテラワーム相手に加賀美はザビーに変身。シャドウを制し、自らの手で倒そうとするが、今回はなかなかうまくいかない。
さらにシャドウも新たに現れたワームに襲われ、ザビーとシャドウを動きを分断されてしまう。
このままでは全滅だ。
と、そのときクロックアップした何者かが、あっという間にワームを撃破。さらに追い詰められていたザビーを救うかのように、コレオプテラワームをも倒してしまった。
すべてはカブトの仕業。
呆然とするザビーをよそに、影山らシャドウはマシンガンブレードを構える。

やるのか、やらないのか。
カブトはザビーを攻撃するが、ザビーは戦いたくない、とやられるままだ。
そんなザビーの心に火をつけるように、カブトは冷たく言い放つ。
「友情とは友の心が青くさいと書く」。
怒ったザビーはついにカブトにライダースティングを。
しかし、カブトは右手で受け止めると変身を解除。
天道は「やっぱりお前は面白いヤツ」と言いつつ、ザビーの前から去っていく。

言いようのない友情を感じ取ったザビーは、身を挺して影山らの攻撃から天道を守る。
自らザビーの資格を捨て、加賀美は変身を解除。
「俺はもっと大事なものをつかんだ」。
影山らに失望されながらも、加賀美は毅然と言い放った。

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