SMART BRAIN
-MASKED RIDER-
仮面ライダーカブト
-STORY-
第4話
-2/19放送-

ある朝、ビストロ・サルの加賀美(佐藤祐基)宛てに大量の松輪サバの丸特が送られてきた。事態を飲み込めず目を白黒させていると、樹花(奥村夏未)がサバを引き取りにやってきた。その口調から樹花を天道(水嶋ヒロ)の妹と悟った加賀美。どうやらサバも天道が頼んだものらしい。
樹花に言われるままにサバを天道の家に運んできた加賀美。仲のいい天道兄妹に思わず自分の弟に思いをはせる。その顔がふと曇ったところを天道は見逃さず…。
天道のサバ味噌に「うまい!」と大喜びの加賀美だったが、サルでのバイトのことを思い出し大慌て。急いで帰ろうとする加賀美を引き止めた樹花は、「また来てね」と指切りをする。
樹花のあどけない指切り=約束に弟・亮(佐々木和徳)を思い出す加賀美。
かつて亮は投手として甲子園を目指していたが、肩を壊してしまい野球をあきらめようとしていた。加賀美はそんな亮を叱咤激励し、野球を続けるよう亮が燃やしかけたボールを手渡し約束させたのだった。
しかし、亮は突如として姿を消した。ズタズタに引き裂かれた帽子を残して…。
加賀美の弟のことが気になった天道はサルへサバを届けると、ひよりから事情を聞く。そのひよりの話では、2年前にいなくなったらしい。
その亮が加賀美の前に現れた。
懐かしげに話す亮に加賀美は思い切って言葉をかける。
「オレはてっきりワームにやられたのかと」。
そんな加賀美の言葉を笑い飛ばした亮は、幼い頃2人でキャッチボールをした思い出を語り始める。
加賀美が甲子園のマウンドに立ったことまで口にする亮。本当の弟に間違いない。
確信した加賀美は明日、思い出の球場で会う約束をする。
弟が帰ってきたと有頂天になる加賀美に不安を感じた天道は、岬(永田杏奈)に近づくとZECTで亮のことを調べてみろという。
その言葉通り、亮を調べた岬らは亮がワームである可能性が高いことをつかむ。
事実を知らされ、おまけに調査からも身内だからと外される加賀美。
天道に怒りをぶつけた加賀美は、もしも亮がワームだったら自分のケリをつけると言い放つ。
思い出の球場で亮と再会した加賀美だったが、そこにゼクトルーパーが。どうやら加賀美を尾行していたらしい。
発砲するゼクトルーパーを止めようとする加賀美の背後で、亮はベルクリケタスワームに変身。銃を構える加賀美に亮の思い出を引き継いだ自分は亮そのものだという。
確かにベルクリケタスワームを殺してしまっては、亮の思い出も消してしまうことになる。
思わず銃を下ろす加賀美の前に天道が現れた。
「変身」。
しかし、カブトマスクドフォームはベルクリケタスワームにやられるだけで戦おうとしない。加賀美の気持ちを優先していたからだった。
「カブト!頼む!」。
加賀美の悲痛な叫びを受けて、カブトはライダーフォームへキャストオフ。
クロックアップし、動きの止まった雨粒をはじき飛ばしながらベルクリケタスワームを圧倒すると、最後はライダーキックで息の根を止める。
亮を失った悲しみと弟に擬態したワームを倒せなかった口惜しさにひざまずく加賀美。
「俺はいつか…お前を越えてみせる」。
そう言い放つ加賀美に、天道は言葉を返す代わりに焼け焦げたボールを投げた。
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