SMART BRAIN
-MASKED RIDER-

仮面ライダー555
-STORY-
第2話
旅の始まり・後編 -2/2放送-


オルフェノクの出現、突然の変身、戦い。誰もが驚く状況にありながら、巧の関心は依然として、盗まれた自分のバックにのみ向かっていた。そんな巧を怪訝に見返す真理は、問われもしないのに変身ツールや旅の目的をあれこれと語り出す。だが、真理の話など耳を素通りしている様子の巧。自分にとって大事なことは、真理と同じデザインのバッグを取り戻すこと。真理に興味はない。その時、バッグ発見の連絡が警察から寄せられる。一件落着と安堵する巧。だが、同じバッグを巡る2人の騒動は、まだ始まったばかりだった。
一方、一彰を襲った後、自分の肉体に起きた兆常現象に苦しむ勇治は、ビルの屋上から身を投げてしまう。路上に叩き付けられる勇治・・・ところが、ふと目を覚ますと、勇治は豪華な室内のベッドに横たわっていた。そこにひょっこり現れるスマート・レディ。彼女によれば、この場所は勇治のために用意されたマンションで、自分は、勇治がオルフェノクの力に適応できるまでのケア役、さらに、オルフェノクとして覚醒した勇治は簡単には死ねず、他にも同じような仲間がいるということだった。そしてレディは謎の電子手帳を勇治に手渡す。一度に情報を与えられ戸惑うばかりの勇治は、手帳を手にしたまま再び深い眠りへと落ちていく。
そのころ九州では、巧と真理の他愛もない言い争いが災いし、今度は真理のバッグが盗まれてしまっていた。巧にその責任を押し付け、捜索に同行させる真理。道中、2人はひょんなことから夢の話を始める。夢がないから旅をしているという巧。一方の真理には美容師になるという夢があった。そんな真理が、一軒の質屋の前で足を止める。憧れのシザーセットが並んでいたのだ。せん望の眼差しで見つめる真理。その横で、興味無さそうに覗き込む巧・・・すると、同じショーケースに変身ベルトがディスプレイされているではないか。さっそく店主と交渉するが、取り戻すにはやはりお金が必要。そこで真理は秘策を思い付く。『青空美容室』。技術者はもちろん真理、営業担当は巧。しぶしぶ引き受ける巧だが、真理の技術の高さと努力の甲斐あって、どうにかベルトを取り戻すことに成功する。これで“おさらば”と、真理の目を盗み姿を消す巧。ところがこの時、再び2人のバッグが入れ替わり・・・
同じころ東京では、一彰の不自然な死を巡り、刑事たちが千恵の周囲を嗅ぎ回っていた。怯える千恵は、かつての恋人・勇治に助けを求める。過去の裏切りを、淋しさ故のことと弁明する千恵。だが、千恵は再び勇治を裏切る。自分を監視している刑事の姿に気が動転した千恵は、勇治を犯人に仕立ててしまうのだ。
九州。一人置いて行かれた真理の前に、エレファントオルフェノクが現れる。バッグを抱え逃げようとする真理。その時、何か違和感を感じた真理がバッグを開けてみると、出てきたのは赤や黄色のパンツ!逃げた上に間違えるなんて・・・巧に対する怒りが込み上げてくる真理。だが、そんなことはお構いなしにオルフェノクは迫ってくる。真理、絶体絶命のピンチ。そこに間一髪のタイミングで、巧が走り込んでくる。巧も途中でバッグが入れ替わっていることに気付いたのだ。素早く変身し、オルフェノクと対峙するファイズ。激しい応酬の末、ファイズのキックがオルフェノクを貫き、戦いは終幕、真理は窮地を逃れる。
一方、刑事の追跡を逃れた勇治は、ある決意を抱き、再び千恵の前に姿を見せる。先ほどの言動を謝る千恵。だが、勇治は無表情にこう答える。「俺が眠っていた間に君は変わってしまった。でもね、実は俺も変わったんだよ・・・」。そう言い終えると、勇治はホースオルフェノクへと変身。絶叫する千恵に容赦なく・・・。


<<BACKNEXT>>
<<555TOP>>