作者にとってのV3

仮面ライダーV3は作者の最も好きなライダーである。ここで作者によるV3観を語りたい。

V3の魅力とは大きく分けて2つに分けられる。それは仮面ライダーとしてのV3の魅力と、改造人間としての魅力と風見志郎の魅力である。
V3は他のライダーでは類を見ないほど技の種類が多く(スカイライダーほどではないが)それぞれが非常にかっこいい!中でも「きりもみ」とつく技では空中2回転ひねりをスーツアクターが披露している。これは文句なくしびれる。そこには2作目のジンクスに負けまいという製作者の意気込みが感じられるわけである。(過剰な爆発の量や危険なスタントなどはV3以後の安定した人気が約束されたライダー作品には見られなくなることから、いかにこの作品に気合を入れていたかが分かる)26の秘密なども実験的に取り入れた企画であろうが、またうまく視聴者の心を揺さぶる。

そして忘れてはならないもう一つの魅力は風見志郎こと宮内洋の熱演である。彼はこれ以後も風見志郎として別作品に参加することも多く、「最も誇りを持って仮面ライダーを演じた俳優」であると感じる。The Firstで50を越えた宮内が風見志郎としての出演を考えていたことからもそのプライドの高さがうかがえる。彼の仮面ライダーに対する愛が風見志郎にリアルを与え魅力につながるのである。

以上のような偶然とも言える化学反応から生まれたこの珠玉の名作を僕はこれからも愛していこうと思います。

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